発行日:2021年8月2日
定価:1,000円(税込)
● 扉に代えて、序言
ギフトという切り口で、新しい販路を拡大。新業態店が次々と台頭
消費財、モノ余りの時代に売れる商材を仕入れる、専門誌の役割とは
● 商品特集
干支・縁起物・カレンダー・ダイアリー・年末年始用品
2022年は寅年!年末年始を彩るめでたいギフト
● 商品特集 こだわりのテーブルウェア&キッチン用品
「食」の世界で、おうち時間の楽しむがより深まる!
小社・小誌は、今年、創立・創刊、50周年を迎える。
「月刊ぎふと」は、日本の伝統やしきたり、風習、冠婚葬祭などから生まれた、贈り物文化を紹介してきた。中元、歳暮、年末、年始の挨拶、手土産、最近では、結婚式の引き出物や、仏事返しの当日返し・後返しの引き物、法要などである。日本では、かつて「エビで鯛を釣る」ような下心のある贈り物や義理の贈答も行われていたが、この間、会社で贈るビジネスギフトやキャンペーンなどの販促で使用するプレミアムやノベルテイ、ギブアウェイなどの欧米の文化が入ってきていた。
またプレゼントギフトは、個人間で、見返りを気にしないで贈るギフトである。お誕生日、クリスマス、母の日、父の日、バレンタイン、ホワイトデーなどのアニバーサリーのシーズナルギフト。またその他にもアクセサリーや、指輪、宝石、洋服を贈ったり、ネクタイや、時計、車を贈るといった個人間の贈り物は、オケージョナルで、時を選ばない。
日本のパーソナルギフトは昭和40年代後半~50年代に生まれた。サンリオが誕生し、ホールマークのグリーティングカードを贈り物とともに手渡す習慣がスタートした頃で、高度成長の真っただ中だ。欧米流のプレゼントレターは、花束を贈るときにも、クリスマスのプレゼントにも一緒に添えて渡されるようになった。
小誌では、文具や玩具、家庭日用品、金物、刃物、喫煙具などのキャラクターを付けたファンシーグッズを記事に取り上げ、当時としては全く新しい贈り物の文化、ギフトの文化を報道してきた。当時各家庭では、お誕生日会を開き、親しい、または、親しくなりたい友達を集め、ケーキを食べたり、ジュースを飲んで、お祝いをした。お呼ばれしたら、自分の誕生会にはまた友達を呼ぶ。皆が仲良くなれた。その時にもらったり、お返したのが、ウルトラマンやドラえもんのキャラクターの付いたノートや鉛筆、下敷だ。貰った時の感動は子供ながらに大きかった。そんな「子供」達も今では大人になっているが、そうした習慣は孫の世代まで、続いている。
今号では、50年前に銀座に生まれた三愛の日本初のライフスタイル提案型ショップ、40年の歴史を語るハンプティーダンプティーが今、〝ギフト?に注力したマーチャンダイジングに取り組む理由、キデイランドの新業態開発のトライアル&エラーの歴史、SDGsを先取りしたアクタスの「SLOW HOUSE」の取り組み、コラボカフェで 新たな顧客層を取り込む有隣堂、ライブコマースで大きな効果をあげた生活の木。そしてメディアミックスという先鋭的なマーケティングを行うソニーCPの例を取り上げた。
これらの企業のビジネスは、ギフトマーケットと共に発展してきたことは言うまでもない。ギフトの切り口から、今後の消費財マーケットの方向を探ってみよう。
年末年始は、一年の中でも様々なギフトが動くチャンスである。中でも干支関連、カレンダーやダイアリー、縁起物などの需要は、この時期に集中する傾向がある。
今月の特集ではこうした「干支・縁起物・カレンダー・ダイアリー」といった、特に年末年始に人気を集めるBtoB商品にスポットを当て、最新事情をそれぞれ紹介する。
自宅の時間に余裕のある人が増え、自分の暮らしをより豊かなものにしたいと思う人が増えた。暮らしの中で大切な「食事」や「料理」に関してもその傾向は強い。
食のスタイルが変化し、家族で楽しむ「家庭内食」の人気が高まっている。暮らしの中で、その重要度が増している食事や料理。おうちの「食」の時間をちょっと特別なものにしたいというニーズが高いようだ。自宅で料理を作ったり、親子で一緒に料理やお菓子作りを楽しむ家庭が増えた一方、SNSでの料理投稿やYouTubeの料理動画が増えた影響で、新しい料理や手の込んだ料理にチャレンジする人も多い。
また、それに合わせて、料理を盛りつける器や飲み物のグラスなども、アイデアが生かされた少しこだわりのあるものを選ぶ人たちも増えている。
秋に向けて、キッチンや食卓の模様替えの時期となる。いま注目したい料理・調理&テーブルウェアの商品をPick Upしてみた。