
発行日:2025年12月1日
定価:1,100円(税込)
● アピデが変える、感謝の伝え方
● ギフトショップ 地域ルポ 北東北編
● 日本が誇るコレクショントイ
● 10のキーワードで見るギフト流通業界2025年の総括
● 第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会)レポート
● ギフト・ショー告知
アピデ株式会社は2025年12月13日に創業80周年を迎える。
家庭用品の製造卸業からスタートし、メーカー機能を備えたギフトの専門商社として成長してきた同社は、長年にわたり「感謝を贈る心」に寄り添いながら、業界の発展を支えてきた。
地域の人々の暮らしと人生の節目を支えながらそこでの学びを販売店の繁盛サポートにつなげる「オリーブハウス三田店」、福利厚生や販促、周年記念品・成約品・株主優待などに好適な法人向けWebギフトのワンストップサービス「POIPRE」、独自性と付加価値を追求するオリジナルの食品やリビング・キッチンのオリジナル商品…同社は挑戦と挑戦を続けながら、時代の変化に応じてギフトのかたちを進化させ続けている。
同社の中村雅昭社長は「感謝の気持ちを贈る心は永遠です」と語る。
この80周年を節目に、100周年、そしてさらなる未来に向けて描く構想と挑戦を追った。
青森、岩手、秋田の北東北三県は同じ東北地方で在りながら、それぞれ特徴を持っている。青森県はリンゴをはじめとする農産物と海産物、津軽びいどろなどの伝統工芸やねぶた祭などが思い浮かぶ。岩手県は北海道を除く都道府県で最も大きい面積を誇り、平泉に代表されるような歴史的遺産や美しい海岸線、南部鉄器などの伝統工芸を持つ。秋田県はなまはげや竿燈祭りなどの伝統文化、きりたんぽやしょっつるなどの独特な食文化があり、重要無形民俗文化財の数が全国で最も多い県である。
三県とも伝統や食など、その土地ならではの魅力を持っている。一方で地域住民の高齢化や若年層の減少など、日本の都市部以外が持つ共通の問題も抱えている。
今月は東北北部の三県のギフトショップ6軒に取材。各店舗の背景や地域に対する思い、施策などを語っていただいた。それぞれの店の声から、各店が描く未来へのロードマップをぜひ感じていただきたい。
中国・ポップマートの「ラブブ」が世界中でブームだ。ラブブはポップマートのオリジナルIPシリーズ「ザ・モンスターズ」の1キャラクターで、アート性の強い造形、6種類前後の商品のうちどれが入っているか分からないブラインドボックス仕様での販売が特徴。こうした大人層を狙ったハイクオリティーなコレクショントイを扱う中国企業はコロナ禍を境に急増。ポップマートの8月発表の決算によれば、ザ・モンスターズの上半期の売上高は48億1000万元(約989億円)に上る。
中国・アジアを中心に大人向けコレクショントイの人気が高まる中、日本においても新たな展開が生まれている。グローバルな人気を誇るIP・キャラクターの力や、長年ハイターゲット向けに商品開発を行ってきた企画力、技術力を背景に、独自の魅力を持つ商品で世界と勝負する。
今回は2024年12月号から展開してきたキダルト特集の一環として、勢いを増すコレクショントイ市場を俯瞰(ふかん)し、コレクショントイを扱う日本の玩具・雑貨メーカー5社とその商品を紹介する。