発行日:2022年12月1日
定価:1,000円(税込)
● 地域ルポ 東海地方(三重、岐阜、愛知)
様々な風習を細やかに対応する東海3県のギフト専業者を探る
● キャラクターマーケティングの新潮流
エバーグリーンのIP「ディズニーを売る」、「ディズニーで販促する」
● 今、目覚める「デカフェ」市場
● 新生活に取り入れたい!インテリア雑貨&生活道具
● こだわりの器、ツール&カトラリー
東海地方は地理的に日本の中央に位置する。東京を除くと横浜、大阪に次ぐ全国第3位の人口を持つ名古屋市は「中京圏」の中心となり、岐阜県南部や三重県北部と合わせて一大経済圏を作っている。
また室町時代後期には織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下人を次々と輩出した地域であることから、当時から様々な産業が発展、刃物や焼き物など現在でも続く地域産品の宝庫である。さらには近代になって発展した伊勢湾沿いの「中京工業地帯」を擁するなど東京圏、大阪圏とは違う独自の発展をしてきた。
現在、コロナ禍が落ち着き、日常となりつつあるが愛知、岐阜、三重の東海3県の有効求人倍率は上昇しているという。仕事を求めている人ひとりに何人の求人があるかを示す有効求人倍率は景気とほぼ一致して動くことから、景気動向指数の一つとなっている。東海3県の労働局によると9月の有効求人倍率は、企業の求人数を働く場所ごとに集計した「就業地別」で愛知県が1.39倍、岐阜県が1.79倍といずれも8月を上回っている。三重県は1.64倍で8月と同じ水準となっているものの、全国平均は1.34倍となっており、東海3県はいずれもこの水準を上回っている。 愛知労働局では「引き続き今後の新型コロナウイルスの感染状況や半導体の供給制約、円安などの雇用への影響を注視していく必要があるものの、求人数は製造業を中心に持ち直しの動きが継続している状況」としている。
今回はこのように他の地域に比べて景気の上向き感が強いと言われる東海3県(愛知、岐阜、三重)にスポットを当て、各地のギフト専業者の声を聞いた。
かつて、絵本やテレビアニメ、映画から生まれたキャラクターは、こと“販売”という観点からは、マーチャンダイジング、(商品計画・商品化計画。お客様に商品を買っていただくために、商品の企画・開発や調達、商品構成の決定、販売方法やサービスの立案、価格設定などを、戦略的に行なう活動のこと)が重視されていた。
昨今、アプリやSNSメディアから生まれた新タイプのキャラクター、最近はブランドなどの周辺領域も包括してIP(INTELLECTUALPROPERTY)/知的財産権)と呼称する例が増えているが、これらに対しては、自社の製品になんらかの付加価値をつけたアイテムとしてマーケティングの対象と捉えて販促を行うことが多くなってきている。なぜなら、“可愛い絵柄がついた子供対象の商品”という位置づけから、“キャラクターの世界観を売る”、さらには“企業のフィロソフィーをアピールする手段”というようにIPの役割、意味づけが大きく変化しているからだ。
今月号では名実と共に世界最高級のプロパティとして長く君臨しているディズニー関係から、昨今のマーケティング事例を探ってみた。
多くの人が愛飲するコーヒー。その中に含まれるカフェインは、集中力向上や代謝アップの効果があると言われている一方、摂りすぎによる不眠、胎児の発育の妨げなどデメリットも軽視できない。
今回は、誰でも楽しめるカフェインレスコーヒー(または「デカフェ」)に注目し、ルーツも品揃えも個性豊かな5社を紹介する。各社のデカフェはこれまでの「おいしくない」イメージを払拭する、通常のコーヒーと遜色ない味わいのものばかりだ。
コロナ禍以降、おうち時間の充実性を求める傾向が増えるとともに、最近では「シンプルなデザイン」「使いやすく機能的」なアイテムを暮らしに取り入れる人が多い。またナチュラルな素材を用いた、長く付き合える暮らしに寄り添う製品の人気も高まっている。
今回は、いまの生活者のニーズの傾向と合わせ、新生活、新年度そして新学期など、春からの新しい生活に取り入れたい生活道具やインテリア雑貨などに注目してみた。
コロナ禍で生活が変化し、在宅時間の増加などで、健康への関心の高まりが起き、食事の大切さがあらためて見直されている。栄養への配慮から自宅で食事を作る人も増えており、家族で食卓を囲む時間が増え、こだわりの食器や酒器などに料理を盛り付ける楽しみも生まれているようだ。
今回は、楽しい食事の時間や、ちょっと特別な食卓を演出できるアイテムを紹介する。